2016/11/24

こじろうのこと






















大切な、いぬのこじろうが、天国へいきました。

こじろうが生まれたとき、関東は100年くらいぶりの大雪がふった年でした。
今朝は11月なのにまためずらしく雪が降っていて、
こじろう、雪好きなのかな

わたしも、雪が好き。

あのとき、故郷の片品もたくさんの雪が積もって、まっしろだった。
こじろうが生まれてからまもなくして、大好きだったじいちゃんが死んだ。

じいちゃんが死んでから、
自分のからだに流れる血のことを、強く考えるようになりました。
家族の大好きなところも、ちょっと嫌いなところも、
ああ、なんだ、全部わたしも受け継いでるんだ。

それのおかげで出来ることがある、見える色がある
そうやって、貼り絵のお仕事もできているんだったな、

じいちゃんの四十九日を過ぎたころ、
はじめて合ったふわふわの黒いいぬは
ネコよりもまだ軽くてなんだか触れると離すことが出来なくて、
抱きしめたときにもう、こじろうという名前を決めてしまいました。

こじろうと一緒に歩いた道は、
こどもの頃に好きだった景色にも似ていて、
こんなに近所にあるのに気づかなかった季節があることを教えてくれました。

不安なときも、楽しそうに駆け回るこじろうの姿をみていると、
なんだかどうでもよくなってしまって、また明日もがんばろう、と思えました。

わたしが姿を消すとぶるぶると震えるような寂しがり屋は、
本当はとっても強いいぬで、
けがをして、痛いのにもいつもとなんら変わらぬそぶりで
寄り添ってくれました。最後まで、やさしい、きれいな目をしていました。

たくさんのひとがこじろうのことを気にかけて、会いにきてくれました。
自分勝手にいろいろと決めてしまい、人に頼るのが苦手なわたしは
友達って良いな、家族ってありがたいな、と思うことが出来ました。

最後まで、私の枕元にいて、すやすやと寝息をたてながら
気持ちよく伸びをして、そのまま天国へいきました。
朝、目が覚めたときに、こっそりと布団に忍び込んで眠る
このうしろ姿が本当に大好きだった。

もっと、ずっと一緒にいたかった。
よっぽど寂しがり屋はわたしのほうで、
これからまた、きれいな色をさがしだせるかな、という感じです。


うつくしい景色を、ありがとう、こじろう。
最後まで、気にかけてくれたみなさんも、本当に、ありがとう。


2016/04/26

ルケのこと



























この春オープンするワインバールケのシンボルマークが完成しました。

店主の菊地さんが注いでくれるお酒、
一本のワインボトルの背景を考えながら、貼りました。

土に触れる人の手、陽の光や、月の光、微生物たち、

いろいろな条件が重なって生まれるひとしずくは、
どれひとつ同じ味のものがなくて、ぎゅっと濃い味がして、
つくづく、ワインもいきものなんだなあ、と思います。

きっとこれからお店のカウンターで繰り広げられる瞬間瞬間も、
これにも似た味わい深さがあるのだろうな、
なんて、勝手に思っております。

どうぞ、沢山のひとの行き交う場所になりますように



bar le quai
(ナチュラルワインバー ルケ)
高崎市羅漢町44

2016/04/05

お仕事ページが見れなくなってしまいました

こんにちは。
ホームページを更新していたら、
どういうわけかトップページに過去のお仕事のページが
表示されなくなってしまいました・・・

過去の、イラストのお仕事等は以下からご覧いただけます。

https://www.flickr.com/photos/ochai_3/


復旧次第またトップページにも載せます。
お手数おかけいたします。

2016/03/11

2016.3.11のこと

今日、地元で父親くらいの年のひとと話しました。

たった数分の立ち話でしたが、熱い想いに触れました。

時代が変わって、村も転機にあるのは離れてるわたしでもわかります。

幼い頃の冬のころ、どこもスキー客にあふれ、道路は毎日のように渋滞していたのが
まるでうそのような、静かさです。

昔からのやりかたがどうにもこうにもならなくなりつつある今、
もっともっと、土の匂いのする産業に立ち返ろうとしている姿に共感しました。

その人の頭の中には畑が広がります。
畑で草をついばむ鶏の産みたての卵、麦や、大豆の育つ畑
産業は、雇用を生み、景観を生む。
年寄りが元気な姿は人に元気を与えるだろう
電気だってつくってしまえばいいんだ、と

震災が起こった直後、もう故郷には帰れないんだと本気で思っていました。
子どもを生み育てる土地ではなくなってしまったんだとも。

いや、今でも山奥で暮らす動物や森の木の汚染の現状をみると、まだこのわずか数年で
解決するような事態ではないんだとも思っています。恐怖は薄まってきてるけど
自然への影響はまだまだ濃くて。

普段言葉にできないけど、いまだにそういう現実をみるのいやだなあ~って
・・・そうも言ってられないんですが。

5年経って思うのは、
でも、わたしはやっぱりあの土の匂いが好きだな。ってことです。

あと時間が流れて、あの時は非現実的だと思っていたことが
少しずつ、動いてきました。電気だって、選べるしつくれるものになりました。
わたしが、それってできるのかなと思うかたわら、
どこかでその仕組みのことを思い描く人たちがいたからです。

だから、今日会ったひとの想い描く景色も、実現する。

そしてそれを実現するための見せ方や伝え方の部分でお手伝いすることは
10代のころのわたしが想い描いていた景色です。


楽しい未来を想い描きましょう


2016.3.11のこと



2016/01/12

冬の号



まだお正月の残り香がただよっておりますが、
こちらは2月、3月用のイラストです。

昨年から表紙を担当させていただいているTOWN介護、
冬の号はほっと一息チョコレートにしました。
冬のチョコっておいしいですよね。

次号でちょうど創刊から1年になりますが、
毎回季節にちなんだテーマを考えるのが楽しみです。






2016/01/01

謹賀新年



あけましておめでとうございます。

まったくこちらを更新しないまま2015年が過ぎてゆきました。

新旧問わず、本当にいろいろな方に縁をいただいた1年でした。
あわただしくも、喉もと過ぎれば忘れてしまって、またぎゅうぎゅうと予定を詰め込んで・・・
でも、暮れのころには楽しかったと思えたのだから、
やっぱりそうじてよい年だったのだと思います。

去年撒いたちいさな種が、今年は芽を出しますように、
去年のはじめましてが今年のおなじみになりますように、
2016年も楽しく過ごしていければと思っています。

そうそう、年末に今年の干支のサルを描きました。

「さるのさらまわし」

同時に皿をまわしながら綱わたり。わたしもどの皿も落とすことなく
楽しんでいこうと思います。

さあ、わたしとあなたに幸あれ!

今年もよろしくお願いいたします。

2015/08/13

AYACOFFEE ロゴのお話






















この夏、新たに芽を出したコーヒー屋さん

その不思議な植物の葉っぱはさまざまな形をしていて

意味のある試練とか

逆境から生まれる力とか、

そんな言葉を記憶しています。

植物に実ったあおい実は熟し、深みのある赤に。

色や香りをひとつの枝の中で変える様は

なんだかわたしたちの人生にも似ています。

そして、やがて芳しい一杯へ


彼女が淹れるコーヒーを思ってつくったロゴが完成しました。


AYACOFFEE